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ASP/SaaS/クラウドより、FileMaker Pro ServerによるカスタムWebアプリケーション開発導入のススメ 06/25/2009 23:52:57 |
![]() クラウドだの、ASP/SaaSだの、新しモノ好きの日本人にはたまらないのかもしれないが、これらのWebアプリケーション導入こそが今のトレンド、とばかりに多くのメディアで語られている。確かに、システムを所有しないために導入費用とランニングコストが格安、という点は魅力ではある。 しかし、ASP/SaaS/クラウドといった「出来合い」のサービスを盲目的に導入するのは危険だ。「シンプル・汎用性」は「カスタマイズが必須」ということであり、「高機能」ということは「複雑・難解」ということと裏腹であることを認識すべきである。 つまり、よほど「通り一遍」のビジネスを展開していない限り、ASP/SaaSを自社向けに使えるようにするには、カスタマイズのための安くない外注費用、というハードルが必要であることを忘れてはいけない。そして、オープンソースCMSの導入と同じく、高機能と詠われているアプリケーションほど、習得に時間が必要で、変更が複雑でコストがかかり、限界もあるという危険性もはらんでいる。 あの、豊富で簡単なカスタマイズが可能ということで有名なSalesForce.comでも、開発者は独自のアプリケーションフレームワーク、SOAP API、Apex言語、Visualforceなどの習得が必要で、とても敷居が低いとは言い難く、おのずと開発費用の敷居も高くなる。ファイルメーカー社の試算では、アップグレード費用など費用ゼロの点でSalesforce.comのアドバンテージがあるものの、総合費用ではファイルメーカーを使ったソリューションの倍以上のコストが見込まれている。 その点、素人でもデータベース構築が可能なファイルメーカーをプラットフォームとし、Webアプリケーションを導入することは、今日のきめ細やかなビジネスの展開には欠かせない、大きなメリットがある。あらかじめ必要な機能だけでスタートする事も可能であるし、Webアプリケーション開発の前に、ファイルメーカーシリーズのみでファイル共有で活用・ブラッシュアップしつつ、利用者が多数になった段階でWebアプリケーションとして機能を付加することもできるのだ。その場合、複雑な計算式などはファイルメーカー側ですでに作成されていれば、Webへの展開は超高速である。これはSQL DBでは決してまねできない芸当だ。 |
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