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祝:ファイルメーカー Pro v.11新発売 03/10/2010 02:48:05 |
![]() 米国での3/9朝、ファイルメーカーの新バージョン11が発表になった。本日から米国サイトで英語のみの試用版のダウンロードと購入が可能だ。 今回の目玉はなんといってもグラフ作成機能である。いままで、グラフ作成のためにわざわざエクセルを使用していた方も多いのではないだろうか。今後は、わざわざそのためのエクスポート〜グラフ作成〜レイアウト調整といった手間が一気に省けることになった。お節介までに機能的になったエクセルを使うより、簡単なこの新機能はずっと好都合だ。棒/円/折れ線など基本的なグラフ形式は全て対応し、現在の検索結果やソート順がグラフにリアルタイムに反映・表示される。Webブラウザへの表示もインスタントWeb経由/fmi/iwp/data.jpg?-containerlayobj&-lay=(レイアウト番号)&-index=(オブジェクトID番号)という値を使えばJPEG画像として送出してくれる。 ![]() <その他の新機能> クイックレポート:表形式のレイアウトで瞬時にフィールド(カラム)やレコードが作成可能に。エクセルの列や行を手作業で追加していく感覚だ。 強化されたレイアウト/レポートアシスタント:ステップバイステップの流れとインターフェースで作成可能に。 最新データインポート機能:ファイルを開く際に、自動的に元エクセルデータやテキストデータから最新データを更新。 スナップショットリンク:特定ファイルのレコードセット・レイアウト・ソート順が記録されたXMLデータを.fsplファイルとして保存・再生可能。XML形式のテキストファイルなので、あとから編集も可能だ。 クイック検索:ツールバー上の1つの検索窓から全フィールド/レコードの検索が可能に。 インスペクタ:レイアウト各種設定機能をタブ付きフローティングパレット化。新規のパレットを作ることも出来る。 オブジェクトバッジ:レイアウト上のオブジェクトを色分けして管理。 インボイススターターソリューション:新たに請求書テンプレートが追加。 ![]() ![]() 改良されたスタートスクリーン:新規データベース、使用頻度の高いファイルの管理や役立つ素材の検索など。(上2画像) テキストハイライト:キーテキストをハイライト。 レイアウトフォルダ:レイアウト管理機能のアップグレード。フォルダ構造が追加され、グループ管理や階層メニュー表示が可能に。 ポータルフィルタ:関連レコード内容を、計算式でさらに絞り込み可能に。 スクリプティング強化:スクリプトの作成と修正がさらに自由に。 外部ファイル保護:テーブル、スクリプト、値一覧のセキュリティ強化。 検索実行とマージフィールドでの$変数利用:データベース設計の効率化・簡素化が可能に。 インスタントウェブ強化:ファイルメーカーレイアウト同様のグラフ、ポータルフィルタの利用が可能に。インターフェースがファイルメーカーと同様上部にツールバーが配置されるようになった。 <ファイルメーカーServer v.11> 大きな機能拡張は無いが、管理ツールの機能強化、データ無しのクローンファイルの自動作成、スケジュールの保存と読み込みなどの機能が加わった。 <グラフィック、パッケージの変更> ![]() 今回、v.7以来続いてきたパッケージやアイコンのデザインスキームに大きな変更があった。Advanced版が、黒ベースのデザインとなったことと、Server版のフォルダ画像が複数になっていることで、製品区別がわかりやすくなった。 しかしダウンロード販売がメインとなった今日、このパッケージ画像の意味はなんだろうか?もはや店頭でのマーケティング効果ではなく、Webで商品紹介する上で、パッケージ製品としての区別に過ぎなくなっているのではないだろうか。アップルストアの店頭でそのパッケージを現物を見ることができるが、粗品程度のシンプルなデザインだ。 <ファイルメーカー Pro v.12に期待> 残念ながらレイアウト内オブジェクトのライブラリ化(オブジェクトをグループ化し、レイアウト全体での共通パーツ化)は未対応である。 ファイルメーカーのソリューション開発が意外に手間取るのは、GUIであるが故にエキスパートにとっては開発が非効率的であるためだ。素人向けのBentoと差別化するためにも、将来は、フィールドおよび計算式の検索・置換なども充実してほしいところだ。 |
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