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Webサイトの病状(1):ブログツール"M"導入の患者様 11/13/2008 23:20:28

本日お会いしたWebサイト管理者の方は、サイト構築を企画会社に依頼して完成させた。問題の患者の病状は、管理者自身では日々の更新方法が分からないので、更新についてもその企画会社に依頼したものの、結局企画会社も更新してくれずにWebサイトが仮死状態になっている、というものだ。

サイトのデザインそのものは、十分美しく問題は無いのだが、CMSとしてブログツール"M”を使っているという。早速、"M"の管理画面にログインし、お話しを伺った。

管理者の方は、もっと簡単に記事中に画像や表を配置できると考えていたようだ。しかし、アップロード作業やタグ調整などの作業は、従来のオーサリングツールよりは分かりやすいかもしれないが、まだまだ一般の方にとっては複雑・面倒と言わざるを得ない。やりたいことは一つなのに、いろいろなオマケが付きすぎているのも混乱の元である。

実際のサイト構築作業は、企画会社からさらにWebデザイン会社に外注されているので、"M"を使うと綺麗なサイトを簡単に作ることができる、と宣伝されているのを鵜呑みにして発注した企画会社が悪いのか、正しく与件を伝えなかった発注元が悪いのか、根本的な原因まではわからない。しかし、本件のような病状は数多く寄せられていて、昨今の企業サイトによる安易なブログツールの導入には疑問を感じざるを得ない。

"M"をダウンロードできるサイトには、「ワープロのような高機能エディタで、誰でも魅力的なコンテンツを簡単に作成できます。」「高機能な"M"タグによるテンプレート編集で、ブログのデザインを思い通りにカスタマイズ。」と記載されているが、はっきり言って初心者や、時間のないWebサイト管理者は、これらの機能は使うべきではない。また、今日の魅力的なコンテンツとは、ユニークなレイアウトのサイトなら魅力的、というのは誤りである。「簡単」「思い通り」という言葉に騙されてはいけない。

また、ブログツールを使っていて必ず大きなネックとなるのが、表組みデータの表示方法である。今日のブログツールではそのあたりもエクセルからのコピー&ペーストなどにも対応するようになって来ているが、その方法だけで見やすい表組みを作るのは至難の業である。そもそも、表組みされたデータを表示したい、ということは、なんらかの意味を持ったデータのまとまりを発信したいということなので、本来はデータベースで管理することが、後々の時系列データ資産としての価値も生まれてくるはずであり、単に文中に埋め込んでしまうのはデータ資源を破棄しているに等しい。

治療方法:結局、このお客様は、これ以上"ブログツールM"を使い続ける事もできず、既存のファイルをすべて破棄し、当社「誰簡Web」を新規に導入していただく事となった。

ブログツールのみならず、カスタマイズの難しいCMS、フリーのショッピングカート等を企業サイトに導入し、機能の限界から行き詰まっている問題はこのところ急増している。初期費用・ランニングコストとも大きなメリットのある「誰簡Web」のご検討をぜひともご検討されることをお勧めしたい。



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