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祝:FileMaker v.14シリーズ発売 よりエンタープライズ志向へレベルアップ 05/13/2015 03:00:00

本日、FileMakerの新バージョン、14シリーズが発表になった。

FileMakerのユーザーエクスペリエンスの面では、iOSとの親和性を高める「起動センター」やスワイプ動作への対応などの有り難い機能が充実されている。しかし、開発者/管理者の視点としては、強力なエディター機能でスクリプト開発を効率化する新しい「スクリプトワークスペース」や、サーバーのスタンバイ機能、暗号化機能、25%高速化と言われているが体感的にはずっと早く快適になったWebDirectなど、よりエンタープライズ志向を高めた機能が充実したことが本当に心強い。

また、FileMaker ServerのWeb公開に関する設定がいくつか変更になっている。ApacheとSSLに関する設計の変更もあり、今後、機能と動作確認をしていきたいところだ。なお、FileMaker ServerインストーラーからインストールされるPHPは、Version 5.5.14で、v.13のものとConfigも変わっていない。

今回FileMaker Serverインストール時にハマってしまった点がある。インストール時の「展開アシスタント」で、新しくPINナンバー4桁を入力する箇所ができたのだが、Safariを使用してインストールした際、その確認用入力エリアがスクロールしないと表示されないことに気づかず、なにをやってもボタンがグレーアウトしていて先に進めなかった。Safariはスクロールバーが通常見えないという影響でこの問題に陥りやすいことを注記しておきたい。

FileMaker Goユーザーには非常に注意すべき点がある。FileMaker Go 14からFileMaker Server 12へアクセスできなくなっている点だ。すでにFileMaker Go 12はApp Storeから入手できず、FileMaker Go 13も間もなく削除される予定で、新しいユーザー/iOS機器をセットアップする際は、利用者全体で、FileMaker 12系のプラットフォームを破棄する選択が必要だ。FileMaker Server 12を使って、FileMaker Go無制限同時接続の「恩恵」を受けている利用者は切替の準備が必要になってきている。

同時接続ライセンスの値上がりも大きな問題だ。同時接続の単価は、1あたり35,640円(v.13の時は20,880円)となっていて、総計価格は、FileMaker Serverの基本価格が99,000円 + 35,640 x 同時接続数分(注:75未満までが同価格)で計算できる。なお、カスタムWeb公開に関する同時接続ライセンス費用はv.14でも発生していない。カスタムWeb公開は、不特定多数に公開するのが目的でもあるため、これにチャージされると大変なことだ。FileMaker Go/WebDirectの接続費用で頭を悩ませている方は、カスタムWeb公開を検討されるとよいだろう。



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